東洋医学から見た近視治療について


 富山県と石川県の自衛隊入隊希望者および防衛大学、防衛医大入学希望者の
視力矯正治療をはじめて8年になります。自衛隊の視力検査は大変厳しく、パ
イロットは裸眼で0.8以上、ジェット機の整備士で0.3以上、その他の人でも
0.1以上なければなりません。
 目の治療は、大抵1〜2回平均で、検査の数日前に行っています。今までの合
格基準達成率は98.3%です。おおまかな内訳を言いますと、例え0.01の視力で
あっても、1回ないし2回の治療で、0.4〜0.15まで上げることが出来ますが、
パイロット志望の人に関しては、0.01から1.0まで、視力を上げるのには個人
差が大きく、何回までに1.0まで上げられますと断言はできません。
 今までに自衛隊入隊希望者225名、一般人75名の治療経験から言いますと、
0.01から1.0まで視力を上げるのに、早い人では5回、一番遅かった人で半年
かかりました。5回の治療で1.0まで行く確率は大体15%ぐらいですが、反対
に全体の15%の人は大苦戦を強いられます。なぜ苦戦を強いられるかは、はっ
きりとした理由はあるのですが、企業秘密に関わる問題ゆえ、ここでは差し控
えさせて頂きます。
 すでにご承知のことと思いますが、近視は、水晶体を調節している毛様体筋
が過緊張することによって、レンズの屈折率が変化して生じるものです。
 従来の針灸治療では、目の周りを刺激することによって、毛様体筋の緊張を
和らげたり、血液の流れをよくしたりする方法がとられていました。しかしこ
の方法では、一時的に視力が上がっても、すぐに下がったり、何度か治療を繰
り返しているうちに、全く効かなくなってしまうのが通例でした。
 私は今までに解明されている、近視のメカニズムとは異なった観点から、近
視を捉えることによって、全く新しい治療法を確立することが出来ました。と
言いますのは、眼球への栄養補給は、毛細血管を通してばかりではなく、眼球
内の眼房水(リンパ液)も大きな役割を果たしていることに気付いたからです。
 例えを使って説明します。私たちは熱帯魚を飼う時に、水槽にはいつも、循
環器ポンプを使って新しい空気を送り、バキュームホースを使って、糞や垢を
取り除きます。眼球も全く同様です。眼球内のリンパ液も、毎日入れ替わって
いるはずなのですが、私たちは存外、その事に気付いていませんでした。私た
ちはよく、あの人の目は澄んでいるとか、濁っているとか言いますが、澄んで
いる目というのは、ちょうど澄んでいる川は、光が川底まで届いて屈折して来
るために、澄んで見えるのと同様に、光が眼球の奥まで届いて、屈折して来る
ために澄んで見えるわけです。それだけリンパ液の新陳代謝がしっかりしてい
ることになります。濁った目あるいは死んだような目と評されるのは、リンパ
液の中に、老廃物や炭酸ガスが大量に含まれているために、ちょうど濁った川
が光を川の表面で屈折させるのと同様に、眼球の表面で光が屈折するために、
死んだような目になって見えたり、濁ったような目になって見えるわけです。
これらは単なる現象という範疇を超えて、眼球各組織の栄養状態のバロメータ
ーと言っても過言ではないでしょう。仮性近視の始まりは、リンパ液の新陳代
謝の悪さからと言ってもよい位です。
 従来の治療法と、私の治療法の違いを、先程の熱帯魚の水槽を例に説明しま
す。熱帯魚を飼う時には、循環器ポンプを使って、新しい空気を送り込み、バ
キュームホースで糞や垢を取り除きます。電源の力が弱くなれば当然、水槽内
の水は濁ってきます。視力回復センターのやり方は、濁った水はそのままにし
て、水槽のガラスを外からふきんで拭くようなものです。一見明るくなったよ
うで、実際は視力が上がっていなかったり、上がってもすぐに下がったりしま
す。レーザー光線を使うやり方は、水槽のガラスを削るようなものです。一回
はうまく行っても、二回、三回と繰り返すわけには行きませんし。リンパ液が
濁って毛様体筋の緊張が進んでも、その対処は全く出来ません。
 目の周りを電気針で刺激するやり方は、水槽を揺すって、浮いている糞や垢
を沈めるようなものです。一旦は見え易くなるのですが、時間が経てば元に返
ってしまいます。仮性近視の場合は、良くなることも多々あります。
 私の治療法は、従来の水槽を揺するやり方と、私独自の循環器ポンプの働き
を助けるやり方を組み合わせた、かなり画期的なものです。この治療法が確立
されたことによって、きわめて自然に近視を治すことが出来るようになりまし
た。また従来の上がれば儲けものの世界から、確率何%の世界へ転換することが
できました。
 8年間、近視治療に携わって来て、気が付いたことですが、コンタクトレンズ
をつけっ放したままで治療した場合に、ある一定以上は視力が上がらないこと
です。逆にどんなに度の強いメガネをかけていても、全員視力はあげることが
出来ます。また1回の治療で視力が上がっても、その日お風呂に入ると、百人
が百人全員が元の視力に戻り、翌日半分の人は良い方の視力に戻り、半分の人
は下がったままになってしまいます。それでいて視力が安定して来ると、お風
呂に入っても視力が下がるということはありません。
 これも大変面白いことですが、0.01の視力で、週2回の割で三ヶ月間通って
も、0.4までしか行かなかった人が、自衛隊に入隊して2年後にたずねて来て、
たった2回の治療で、左右ともに1.0になりました。これは生活節制の仕方によ
っては、十分に視力は上がることを意味しています。私どもの手を経て、自衛
隊に入った人の七割の人は、入隊後さらに視力が上がっているそうです。西洋
医学では、治療をしても視力が上がらないから、メガネが発明されたわけです
が、生活の節制がしっかりすれば、まだ視力の上がる可能性はあるのではない
でしょうか。
 これからは自衛隊志望の人ばかりではなく、一般の人とか警察官志望の人を
も含めて、治療の門戸を広げて行きたいと思っております。もし確実に視力を
上げたいとお思いの方はぜひ、ご連絡ください。

戻る