(自宅にて)
彫師 蜂須賀 薫(はちすか かおる)

将棋の駒作り20有余年、未だ納得したものが出来ないという。
彫り駒こそが美の極致とこだわり続ける。師の作品は評価が高くファンも多い。  


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「当初に戻す不伝々の技法を具現化」に魅力

 珠光方寸庵 庵主 小西 宗仁 (八世方寸)

 古くから書院造りと云えば極彩色の金碧画がつきもの。然し、桂離宮には障壁画が少ない。その中で中書院の襖だけ侘びた風情の水墨画が描かれている。
 水墨画の筆者は狩野派の三兄弟、即ち狩野探幽、尚信、安信である。それが360年の長い時を経て解体修理が行われている。この修復の基本姿勢は「当初に戻す」と云うことだった。当初と同じ素材を吟味して同じ手法で修理にあたったという。そっくりそのまま後世に伝えることにこれほどこだわったのか。それは手法の中に含まれている日本人のものの見方や考え方を引き継いでゆく気持の表れであると思う。不伝々、伝えられないものを伝えるということである。
 将棋駒作りも然り、手彫りの手法を以って日本人の心を伝えるという意味で 蜂須賀 薫 師はわが国にとっても貴重な存在として私は日頃から敬尚している。

                           


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