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聖書 〜English Bible〜
The Bishops' Bible A facsimile of the 1568 edition
(English Book)
 


総頁数 1632ページ 発行所 株式会社エルピス
装 幀 総皮・背バンド付 印刷所 シナノ印刷株式会社
  貼箱入 製本所 有限会社ツルミ工房
  マーブル紙付・天金
   
判 型 A3販 上製本 限 定 200部
定 価 252,2000円(本体 240,000円)    

BISHOPS' BIBLE 復刻本刊行に寄せて
<主教訳聖書>
 英語の聖書というと、誰もがまず思い浮かべるのは「欽定訳聖書」(The Authorized Version of the Bible)であろう。しかし、これは何も無いところから突然生まれ出たものではない。1525年のティンダル訳の「新約聖書」から始まる約90年にわたる英語聖書翻訳の集大成として出来上がったものである。ルターに始まった宗教改革は原典からヨーロッパ各国語への翻訳聖書を生み出した。その最初がルターによる1522年の[新約聖書]である。大陸にやや遅れてローマ教会と手を切り、首長令を発することによってプロテスタントの仲間に加わったイングランド教会も1537年には国王の認可を受けた聖書として「マシュー訳聖書」(Matthew's Bible)を出版した。ところが、この聖書の多くの欄外注にはイングランド教会の教議に合わないところがあった。そこで、トマス・クロムウェルの要請でカヴァデールが「マシュー訳聖書」の改訂を行った。これが1539年の「大聖書」(The Great Bible)である。これは直ちに「あらゆる教区教会に備え付ける」ことが命じられた。ところが、メアリー女王の即位と共にイングランドがカトリックに逆戻りしたために、その迫害を逃れてジュネーヴに亡命していたイギリス人プロテスタントたちが1560年にカルヴァン主義の色濃い注を付した「ジュネーヴ聖書」(Geneva Bible)を出版した。安価で読み易いこの聖書は民衆に好まれたが、保守的立場のイングランド教会としては受け入れることの出来ないものであった。そこで、カンタベリー大主教マシュー・パーカーが当時の主教たちと学者たちに分担させ、イングランド教会の威信にかけて「大聖書」の改訂として翻訳させたのが「主教訳聖書」(Bishops' Bible)である。これは1568年に出版されると同時に、その一冊がエリザベス女王に献じられ、教会備え付けが義務づけられた。その出来上がったものは確かに「ジュネーヴ聖書」の流通を食い止めることは出来なかったが、英語聖書の流れの中では非常に重要な翻訳であると言える。この「主教訳聖書」の改訂が「欽定訳聖書」なのである。したがって「欽定訳聖書」の成立を見るためにも欠かすことの出来ない聖書である。
 今では「大聖書」も「欽定訳聖書」も復刻版の形で手に入れやすくなっている。ところが、今まで復刻出版されることのなかった「主教訳聖書」を今回出版することによって「大聖書」と「欽定訳聖書」の間を埋めることができ、英語聖書研究者に新しい資料を提供できると思っている。
監修者 浜島敏
 
四国学院大学教授

 

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