目次
メタボリックシンドロームとは、運動不足や食べ過ぎによって、
あまったカロリーが内臓脂肪として蓄積された状態です。
その結果、高血圧、高脂血症、高血糖を伴って、動脈硬化をおこし、
さらには、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気をひきおこします。
日本人のデータで中性脂肪高値、高血糖、高血圧、肥満を合併すると
冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)の発症率は健常人の30倍以上になることが
明らかにされています。
B 診断基準
現在、日本で使用されているメタボリック・シンドロームの診断基準は以下のものです。
(1)ウエスト径が、男性では85cm以上、女性では90cm以上
ウエストは立って、軽く息を吐いた状態で、へその高さで計ります。
このウエストは、内臓脂肪面積が100平方センチ以上に相当するとされている数値です。
CTスキャンで、実際に内蔵脂肪量を測定することが望ましい、とされています。
(1)に加えて、次の(2), (3), (4)のうち、2つ以上あてはまれば、メタボリック・シンドロームです。
(2)中性脂肪が150 mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40 mg/dl以下、
の両方あるいはどちらか一方があてはまる。
(3)血圧の上が130以上、下が85以上、の両方あるいはどちらかがあてはまる。
(4)食べていない時の血糖が110 mg/dl以上である。
[注1]コレステロールが高い場合、糖尿病である場合は、上記の診断基準にあてはまらなくても、
メタボリック・シンドロームの診断から除外されません。
[注2]中性脂肪が高い、HDLコレステロールが低い、高血圧、糖尿病といった事に対して、
治療を受けている場合は、それぞれの項目に含まれます。
(メタボリックシンドローム診断基準検討委員会:日本内科学会雑誌94(4):188-203, 2005)
C 内臓脂肪をCTで計ってみましょう
ウエストが90センチを越えてるけれど、私はきっと皮下脂肪が多いだけよ、と思っている方。
腹部CTで、皮下脂肪と内臓脂肪を測定してみましょう。
下のCT画像の青い部分が内臓脂肪で、その面積は98平方センチ、100ぎりぎりです。
あなたのCT画像、プリントアウトして差し上げます。
[この画像は、私、副院長Sの画像です。]
Dやろう、変えよう、自分のメタボ
メタボリックシンドローム実践編
メタボリックシンドロームは、カロリーのインとアウトの問題です。
昭和30年代中盤から40年代生まれのあなた。
ヘルシーな将来へ、ちょっと生活を見直して見ませんか。
実践その1.目標を立てましょう。
目標:3ケ月で体重を3Kg減らす。
そのためには、毎日231Kcalの消費が必要です。
理屈はこうです:3Kg=3000gですから、1ケ月に1000gの減量、
一日に1000÷30=33gの減量になります。
脂肪1gを燃やすのに7Kca必要ですから、
毎日33x7=231Kcalを消費する必要があります。
そのための行動は運動と減食です。
実践その2.歩く
普通の歩行を10分行うと、体重の約半分の値のカロリーが消費されます。
例;体重80Kgの人が、10分歩くと43カロリーを消費します。20分なら86カロリーになります。
表1に歩行とその他の運動のカロリー消費を示します。
実践その3.減食
ダイエッットの本を買い込んで、という必要はありません。
今までの食生活を見直して、やめられるものをやめればよいのです。
できることから始めましょう。
次の表に、いろいろな食品、飲物のカロリーを示します。
間食やアルコールでやめられるものを考えて、実行しましょう。
表2:菓子・パン類
表3:果物
表4:飲み物・アルコール
実践その4.継続は力なり
表1の運動で消費するカロリーと、表2,3,4でやめるカロリーの合計が
231カロリー以上であって、毎日継続できれば、1ケ月に1Kgやせられる事になります。
Eウォーキングマップ
上町五丁目近辺でのお勧めコースは、
新月橋-月瀬橋の鏡川コースで、一周約1400メートル。
20分で歩けば、時速4.2kmとなり、良い運動のペースと言えます。
もちろん、膝の具合や年齢に応じて、もっとゆっくりでも構いません。
◎毎日行うことが大切ですが、うまくいかなくても、あきらめずに続けましょう。
失敗した分は取りかえすことができます。
あなたのメタボリックシンドロームへの取り組み、応援しています。
実践メタボ、メタボ・コラムの内容は
メディカルトリビューン発行「メタボリックシンドローム実践ハンドブック」
日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」
厚生労働省資料、
森田眞由美監修・成美堂出版「元気にやせるカロリー事典」
香川芳子編・女子栄養大学出版部 五訂増補食品80キロカロリーミニガイド
その他の医学書、栄養書を参考にしております。