紹介




 
 子供の頃、憧れていたモノはありますか。
私は、子供の頃よく絵に描いたりして憧れていたモノがあります。
それは当時、どんな悪路でも走り抜くという夢のような車です。
今考えてみますと、BAJA1000マイルレース(アメリカ・バハ・カリフォルニア半島)という砂漠の耐久レース用に作られた車の事なのですが、子供時代の私は、この車で海・山果ては、地下まで潜ると、友達に豪語していた事を思い出します。

 そして、先日ふとしたきっかけで我が家に、私より年上(東京オリンピックの年)に生まれた憧れの車がやってきました。
 その日の私は大変嬉しくて、一日中車で海・山・地下?に行きました。と、言いたい所なのですが・・・・さぁいくぞ!とキーを廻したら、ウンともスンとも言いません、やっとエンジンがかかった!と思ったら、今度はウインカーが点きません。今度はライトが、今度は雨漏りが、今度は・・・・というように、季節や日によって機嫌の良い時・悪い時があり、現在も暖房がかかりっぱなしの車内では、団扇が必需品です。

 このように、まだ海や山には行けませんが、一つ一つ自分の手で修理していくと、不思議とその日の機嫌(古い機械は構造が単純な為)がわかったりしまして、憧れとともにますます愛着が湧いてきます。
 ですので、雨の日は濡れても、曇りの日は窓が曇っても、暑い日はさらに暑くても、オイルが漏れても、目的地に辿り着けなくても、まぁいいかと思って運転できる事に喜びを感じております。

 でも、いつの日か海や山をこの車で走りたいなぁと野望を抱きつつ、毎夜スパナを握って悪戦苦闘している日々です。




 
 私は登山やキャンプが趣味で、休日はよく山へ出掛けています。先日1月2日・3日は、神奈川県にある丹沢山塊を形作る山の一つである鍋割山(1273m)へ1泊2日で登山に行ってきました。丹沢山塊は関東平野の西端に位置している山々の総称で、山域のほとんどが神奈川県であり、一部が静岡県と山梨県にまたがっている東西40km・南北20〜30kmの山域です。最高峰は蛭ケ岳の1673mで、モミジ、ツツジ、ブナ等の自然林が多く残されている山として有名です。私が普段の登山やキャンプで行動する地域はこの丹沢がほとんどです。

 私が登山を始めたのは小学生の頃でした。といっても自分から登りたくて登ったのではなく、登山好きの父親に付き合わされ無理矢理連れていかれたのが始まりでした。山を登ることが本当に嫌で泣きながら登っていた記憶があります。しかし今では「山中毒」と言える位山好きになってしまったのですから、本当に人はどう変わるか判らないものです。反面、同じく小学生の時に父親と行き始めたキャンプの方はそこそこ楽しんでいた記憶が残っています。

 私が登山やキャンプをしていて感じることは色々ありますが、その中で一番強く感じることは、日常生活から掛け離れた所にある野外活動に実は人の生活の原点がある、ということです。j自分の脚で長距離を移動したり、薪や炭で炊飯をするといったことは今となっては日常生活から遠く離れた特別な行為となってしまいましたが、約50年前はそれが日常生活だった訳です。半世紀前の人々は、その様な行為をごく当たり前に普段の生活で行っていました。私は機械やコンピューターが発達した便利な社会で消えつつある「生活の原点」を大切にしたいと思っています。

 機械やコンピューターが発達した便利な世の中でわざわざ手間の掛かるやり方で日常生活を送る気は誰もしないでしょうし、無理してする必要もないと私は思います。しかし、ついこの前まで皆当たり前に出来ていたことがコンピューターや機械に頼り過ぎることで出来なくなってしまうのは非常におしい感じがします。近頃の私は、この様な「生活の原点」を少しでも自分の生活に取り入れられればいいなと日々思いながら休日は山中をウロつく生活を送っています。