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理事長所信 2008年度理事長 田 中 鐘 一 「心のかたち」 〜故郷の未来・子どもたちの未来 「心」と「心」が通うOMOIYARI社会へ〜 かたちが心をただし、心がかたちを美しくする。 「心」と一言でいうのは難しいと分かっています。「心」というものは、人間の精神作用の基にあるもので、国語辞典では「心」という字にもうひとつの漢字を組み合わせた言葉や、こころへんを使った漢字で人の感情を表す言葉があり、忄(りっしんべん)を使って人の様子を表す言葉も多くあります。「心」という漢字ひとつをもって考えると、思考の本体・思い・考え・根本・などとなると書かれている通り、抽象的で哲学にも近い話になってしまうことが良くわかりました。 しかし私は、あえてこの「心」という言葉を使うことにいたしました。それは、「心のない言動に真実はない」と思うからです。京都大学院教授 中西輝政先生の著書の中で、平安時代の仏典には、「神」という漢字に「ココロ」と仮名がふってあったそうです。「神」とは、古代の日本人にとって「心」だったのです。日本人が誓う「神」とは、つまるところ、自分自身の心、精神であって古代から今日まで日本文明の基礎をなしています。また、明治を代表する憲法学者 穂積八束(ほづみやつか)は、「国体とはなんぞや」と問われて、「ドイツ語でいえば『フォルクス・ガイスト』だ」と答えています。直訳すれば民族精神(魂)。日本人にあてはめれば、「日本人の心・魂・精神」そう、「国体」とは精神のことなのです。 私なりに解釈させていただきますと、思いやり・愛情・人情・真心・悦ぶ・慎む・慈しむ・悟る・志などなど「心」がつく言葉は、心地よく受け止められる言葉であり、それこそが日本人の根底に流れる「心」というものになるのではないでしょうか。 そこで私は、JAYCEEひとりひとりがもつ、その人自身の純粋無垢な気持ちを「心」と言わせていただき、損得ではなく素直で相手や地域を思いやる心を育み、その「心」と「心」をひとつに集結させることによる様々な「かたち」を創造して行きたいと考えています。 また、私たち社団法人野田青年会議所のメンバーひとりひとりの「心」が一年間の運動を通して、気づき助け合いそして、個々が人間的成長を遂げた時、それぞれの素直な「心のかたち」に出会える。そのような運動をみんなと展開していきます。 「お互いに勇気づける、喜びを分かち合う言葉を使えば、この世はもっともっと美しい平和な世界になる。」 【地域のために(地域の人々へ)】 2003年6月6日。野田市と関宿町が市町合併し、4年が経過いたしました。 行政は一本化され、市民サービスの充実や環境整備が行われ、住みよい野田市へと着々と進んでいる現実を実感しております。しかし、生活圏の違う1市1町が一緒になったことによる地域の温度差を感じずにはいられません。旧野田市と旧関宿町は、互いに異なった歴史を持っております。 旧関宿町は室町時代の武将、梁田満助により築城され、江戸時代には徳川家康の弟、松平康元が城主となり、水運の要として全国でも珍しい水の関所が設けられました。その後、 歴代藩主八家の中から22名が老中として、3名が京都所司代の大役を務めたため「出世城」とも呼ばれていたそうです。そして昭和の時代には、終戦総理大臣 鈴木貫太郎翁を輩出しています。現在は、「関宿あおぞら広場」となっている関宿小学校跡地は、鈴木貫太郎翁の学んだ小学校でもあります。また、将棋の世界では坂田三吉との名勝負でも有名な関根金次郎名人の生家も実在しています。 旧野田市は、清水や山崎に貝塚があることから古代からの集落があったと思われます。 尾崎や木野崎には、武将たちの城館跡もあったと伝えられ、徳川家康入府後は、岡部長盛という武将が山崎や堤台に築城されたと伝えられています。その後、江戸に出荷する醤油産業が興り、恵まれた水運を利用して、醤油の一大ブランド地として栄えていきました。 このようにすばらしい歴史と文化が合併後の野田市にあるのだということを広く市民の皆様に知っていただきたい。また地域間交流の活性化にも役立てていただきたいと強く思います。また、合併前から野田市・関宿町を運動エリアと捉えてきた社団法人野田青年会議所は、このような由緒ある歴史と文化を有意義に活用し、地域間のパイプ役となり、何が求められているのかを把握することにより、野田市全体を捉えての運動を展開していきます。 【子どもたちの未来ために】 道徳心を養うことの大切さ。 教育で最も大切なのは、正確な知識を学ばせることも大切ですが、加えて日本人が培ってきた道徳的価値観を教えること、自立した個人としての健全な自主性を育むことが大切なのです。道徳心を養うこととは、あいさつをする、感謝をするといった「礼儀」を当たり前のように行えるようになること。そして、損か得かで判断をするよりも、良いこと悪いことの判断できる人になるため、学び気づくことが道徳心を養うということになると考えます。その道徳心を養うために大切なことは、保護者のみなさまを中心とした大人たちが手本を示すことが大切です。子どもは親の背中を見て学ぶと言われていますが、すなわち「子どもは親を鏡にする」とう表現が受け入れやすいと考えます。 親の言動が子どもの人格を形成していくと考えるならば、親が子に見本を示す環境を創り出すことが大切だと考え、道徳心を共に育む親子での協同事業と第32回わんぱく相撲野田場所を開催します。 幸いにも野田市は、全国に先駆けさまざまな新しい取り組みから「教育先進都市」としての環境が整っていることも有利に運動を展開できる要因となります。 【JCのために】 私たちは、「明るい豊かな社会」の実現を理想とする運動を展開しています。 30周年記念誌の座談会で先輩方は、次のように申されました。JCは不連続の連続をする団体であり、明るい豊かな社会を築くのではなく、明るい豊かな社会を築く人間を作る団体である。時代の激しい変化の中で、若者というのは将来を見なくてはならない。そして、野田という地域社会がより良い地域社会へとなるためには、若者が努力しなくてはならない。そのために、他の地域の若者と接触する機会を作ることを目的として設立をした。勉強することが将来地域社会のリーダーとして活躍する基礎となる。自分の人間形成を心がけること。そして、卒業してからJCをやっていて良かったといえるよう気づきと努力をしていただきたいと・・・。 (魅力ある人間になるために) 私たち社団法人野田青年会議所が、魅力あふれる団体となるためには、魅力ある人間づくりが大切であります。そのためにも、メンバー自身が学ぶことに貪欲になり、魅力あふれる人間として地域でのリーダーシップや会社でのリーダーシップをとることにより、メンバーの企業がより繁栄すること、それこそが活力となり公益性をもつJC運動に邁進する環境が整うものと考えますし、JCの魅力を地域の人々に広く知っていただくことにもなることでしょう。そのためには、リーダーシップ研修や経営開発を積極的に学ぶことにより、JC運動に邁進しやすい環境を整えていきます。そして、JAYCEEアカデミーの設置により、入会3年未満のメンバーを中心にJCの魅力を伝えるとともに、常に高い目標を持ちその目的に努力するJCメンバーづくりを目指そうではありませんか。 (会員拡大のために) 私たちが思い描く理想の運動を展開するため、そして組織の強化を図るためにも会員拡大は急務です。S43生まれは10名・S44年生まれは8名と、来年度以降に大量の卒業生が出る危機感をもっていただき、20代30代前半のメンバー拡大を重視し、組織の強化を図りこの集いを永遠に意義あるものとして繋げていくことに、メンバーの英知と勇気と情熱をもってやり抜くことが大切です。 そのためにも、各委員会に拡大担当者を2名選出いただき、定期的に会員拡大会議を開催することにより情報の共有を図りメンバーの拡大に繋げていきます。 (公益法人法制度改革について) 今、青年会議所を取り巻く環境が大きく変化しようとしております。 平成18年6月2日に公益法人制度改革の法律が公布され、法律の施行日が平成20年11月末日となり、それにより私たちは、公益社団法人か一般社団法人を取得するための判断を迫られている状況です。移行期間が5年間ありますが、準備期間を含めますと早期決断・早期準備が必要であります。そのためには、事業費率50%以上の確保や財源の確保を確実なものとしなくてはなりません。また、私たち社団法人野田青年会議所の存在意義を高めるためにも地域に特化した公益社団法人である必要性があると考えます。そして、社団法人野田青年会議所の未来への足固めを進めて行こうではありませんか。 【故郷野田市を想う同志の皆様と】 現在野田市では、地域振興・まちづくりをされている野田商工会議所並びに青年部の皆様、そして野田市関宿商工会並びに青年部の皆様、さらに野田市サイクリング協会・野田スカイスポーツ振興会・野田関宿カヌークラブの皆様。また市内外の市民団体や企業の皆様が各分野でご活躍されています。郷土愛を持たれているたくさんの団体の皆様がいることにとても心強く感じているとともに、皆様との意見交換会を多くもち、お知恵をお借りしながら野田市を市民レベルから活気のあるものへとなり、まちづくりが一体感あるものへとなることを希望しております。各分野で特化した活動をされている皆様と社団法人野田青年会議所がタイアップすることにより、地域色豊かな環境が創造できると考えています。 「大道を行く」 わたくしたちは、 いつどんなところでも、 なくてはならなぬ人間となろう。 みんなから愛され、 みんなから喜ばれ、 みんなから尊敬され、 自分の小さなからに とじこもらないで、 お互いに力を合わせ、 どんな小さなことでも、 人のためになることをつとめよう。 これが新しい世界への出発だ。 脚にまかせ、心もかろく、 そうだ― 眥(まなじり)を決し、胸をはって、 この大道をゆこう。 これが世界ぜんたいの幸福に 通ずる道だ。 (財団法人修養団青年部信条より) 【基本理念】 「心のかたち」 〜故郷の未来・子どもたちの未来 「心」と「心」が通うOMOIYARI社会へ〜 JAYCEEの社会的責任を自覚し、地域社会に感動や夢を与えられる団体を目指すことにより、メンバー個々のやりがいと喜びが「心のかたち」となるJC運動を展開します。 【基本方針】 まちづくり ・歴史や文化という環境資源を最大限に活用するまちづくりの調査・研究・実践。 ・他団体との連携により、一体感のある地域の創造。 ひとづくり ・心豊かな青少年育成のための調査・研究・実践。 ・対内外に魅力あふれる人材を育成するための研修事業の開催。 JCづくり ・やりがいと喜びを分かち合う仲間づくり。 ・職務の分担と連携による効率的な組織運営。 ・広域連携による地域間交流を深める活動。 ・公益法人制度改革の施行に伴う、法人組織形態の研究と会議の開催。 |