玉原高原は背後に尼ガ禿山(1,466)と鹿俣山(1,637)があり、立派なブナの森や玉原湿原、それに玉原湖もあって、1大ハイキングリゾートの様相を呈している。 本当は連泊してヨーロッパ人のように、ゆったりと高原ムードを満喫したいところだが、1泊でもあるいは首都圏からなら、日帰りでも楽しむことができる。 車で行ってもここにはセンターハウスの前やリゾートセンターのそばに、大きなパーキングがある。ということは日曜日など沢山の人が訪れるということなのだろう。僕はウイークデーだったので、車も人もまばらでゆったりできた。 |

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明治生命保険代理社が発行しているPR紙「黎明」に連載された山歩きエッセイです。 |
| さて、今回は初級から中級まで、様々なトレイルがあって迷う。しかし、疲れたら近道をショートカットということもできるので、まずは安心である。今回はリゾートセンターの前から右に出て、玉原スキーパークの右を鹿俣山まで登り、下りは山頂を左に下って、ブナ平に出る。ここは関東地方有数のブナの森である。 そこからさらにブナ地蔵(ブナの根がコブ状になって地蔵様に見える)の道を通って、玉原湿原に降り、1廻りして帰るというのはどうだろう。欲張りなスケジュールのようだが、これでも車なら近くの迦葉山に立ち寄って大天狗像を見て帰れる。う−ん、ヨーロッパ的なゆったりムードの山旅からは遠くなっちゃうかな(笑)。 鹿俣山の登りはブナの森から、スキー場の端を行く。特に危ない所もなく、家族連れでも大丈夫だろう。最後に少し崖のふちの急登になり、その切り立った向こうに、名峰上州武尊山の前衛、獅子ガ鼻山や剣ガ峰山が迫るのが見えれば、山頂はすぐである。 山頂ではオオカメノキやタムシバなどの花を見ることができるが、少し狭く低木に囲まれているため、座ると景色が見えなくなる。そこで人が多いと少々わずらわしいので、昼食はブナ平方面に降りて、スキー場のゲレンデの草地で食べるのが良い。そこに座って新緑の森を渡る風に吹かれながら昼食を採る。苦しい登りはもう終わったので、みんな安心してその分食欲も出るというものだ。 昼食後少し横になってまどろみ、慌ててブナ平に下る。ここは本当に美しいブナの森でブナ地蔵の奥から、コロボックル(心の美しい人だけに見えるという妖精)が、フッ!と横切って行くような幻想を抱いてしまう。 鞍部の2俣を左にとって下って行くと、玉原湿原の遊歩道に出る。ここを左に行くと湿原の中に出る。5月中旬頃からはミズバショウが咲くので、これが目的の観光客が多く訪れる。最後は観光客にまぎれて、パーキングに向かうことになるだろう 。 |
| (C)Illustration: Takeshi Hinoura |

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