 食道癌、逆流性食道炎、食道アカラシアなどの疾患を扱っています。
| 対 象 症 状 |
食物がつかえる・飲み込むときに違和感がある・胸焼けがする・よく嘔吐する
| 検 査 法 |
上記の症状が見られる場合は食道造影(バリウム造影)や上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を受けることをお勧めします。
| 食道癌の場合 |
食道癌の場合、癌組織が粘膜下層や筋層に達するとリンパ節に転移しやすくなり再発率も高くなります。そして手術方法も胸部、腹部、頚部に操作が及ぶ大掛かりなものとなります。一方、癌が粘膜内にとどまっている場合はリンパ節転移が極めてまれなため内視鏡的粘膜切除で治癒が期待できます。従って症状のでない粘膜癌の時期に発見することが重要です。食道粘膜癌は診断が難しいことがあり、専門医による内視鏡の詳細な観察とヨード染色(ヨードを食道粘膜に散布し、その染色性の違いにより肉眼では診断しにくい粘膜癌を発見する方法)による診断を受けることをお勧めします。
| 対 象 疾 患 |
当科で扱う胃・十二指腸疾患には胃癌、十二指腸癌、胃腺腫、粘膜下腫瘍、胃・十二指腸悪性リンパ腫、胃・十二指腸潰瘍などがあります。年間約80〜90名の胃・十二指腸疾患の患者さんを治療。
| 検 査 法 |
診断のためには、上部消化管内視鏡検査、上部消化管透視、超音波内視鏡、CTスキャン、腹部超音波検査、MRIなどが行なわれます。
| 治 療 法 |
各疾患に応じて治療法が選択されます。胃癌では病巣の切除が基本で、大きさ、部位、深達度(癌の深さ)、組織型(癌の種類)によって切除方法を選択します。 一般的に癌が小さく浅い場合は、内視鏡下粘膜切除術や腹腔鏡下胃部分切除術(縮小手術)が可能となります。それ以外では、リンパ節郭清を伴う胃切除術が選択されることが多いです。外科的治療(手術など切除を施行する)のほかに、抗がん剤を用いる治療も手術の前後に行われることもあります。いずれの治療も患者さんとご家族に説明した上で個々の病状に合わせて決定しております。
| 治 療 成 績 |
胃癌の治療成績では5年生存率(治療後5年目に生存している患者さんの割合)で表されます。当院での胃癌患者さん全体の5年生存率は62.0%で、病期別(病気の進行度)では最も早期の< >aで91%、以下順に< >b83%、< >71%、< >a31%、< >b23%、< >2%となっています。
現在、胃癌は治ることが期待できる悪性疾患ですが“早期発見、早期治療”が大切です。自覚症状のある方はもちろんない方も定期的な検査をおすすめします。
| 対 象 疾 患 |
大腸癌・大腸良性腫瘍(ポリープ)・憩室・炎症性腸疾患・痔疾患
| 対 象 症 状 |
便に血がつく・排便時出血する・便通異常・肛門痛
| 検 査 法 |
注腸検査(肛門からバリウムと空気を送り充満像や二重造影法によるX線撮影)・大腸内視鏡検査・超音波内視鏡検査・腹部超音波検査・CT ・MRI 等が行われています。
| 治 療 法 |
○大腸癌の治療
早 期 癌(癌が大腸の外側に向かってあまり進展していないもの)の一部に対しては、大腸内視鏡検査中に高周波電流を流して切除することにより完全に取りきることが可能です。また、肛門に近いものは(15cm〜20cm位までの直腸)体に傷を付けることなく肛門からの切除も行われます。
進行大腸癌に対しては、大腸癌と癌の場所に応じたリンパ節を一緒に取り除く外科的手術が必要となります。近年、大腸癌に対しては腹腔鏡を用いた手術(おなかに小さな穴を開け、炭酸ガスを注入しおなかを膨らませておなかの中をカメラによりテレビ画面に映し細い手術器具を使って手術を行う。)が行われるようになり、大腸内視鏡で治療できない早期癌や進行癌の一部に対し行われています。当院でも1997年(平成9年)より腹腔鏡下手術を導入しています。
進行大腸癌に対しては、手術に加え化学療法や放射線療法(主に直腸癌に対して)も行うことがあります。
肝 臓 転 移に対しては、手術や肝動脈動注療法・超音波ガイド下エタノール局注療法・化学療法を行っています。
肺 転 移に対しては、手術(胸腔鏡下手術)・化学療法を行っています。
※年間の大腸癌症例は、約120名です。
○大腸良性腫瘍の治療
一般にポリープと呼ばれているもので、腺腫がほとんどです。5mm以上の大きさの腺腫に対し、大腸内視鏡検査でポリープを切除します。大きくて内視鏡的に取れないものには、腹腔鏡下手術が行われます。
○痔の治療
いぼ痔(痔核)内痔核は、排便時の出血(鮮血)を生じますが、痛みを伴わないことが多く肛門からの脱出を伴うようになると外科的治療の対象となります。最も大切なのは規則正しい排便習慣を身につけることです。肛門を清潔に保ち、便秘や下痢を避け、排便時に強くいきまないようにしてください。また、長時間車の運転や椅子に座らないように心がけ、アルコールや刺激物を食べないようにすることが大切です。
外痔核は、肛門の外側に血まめ(血栓)を生じるもので痛みを伴います。切開し血栓を取り除く必要があることもあります。
切れ痔(裂肛)は、女性に多く、排便の際に肛門が裂けるため出血や痛みを伴います。前方(おなか側)と後方(背中側)に出来やすく、繰り返すうちに肛門が狭くなりますます裂けやすくなり排便が苦痛となります。このような場合には、手術的に肛門を拡げてあげる必要があります。規則正しい排便習慣を身につけることが大切です。
痔瘻は、肛門の回りから膿が出て下着が汚れる状態が続いています。痔瘻は十数年放置した場合癌の発生することもあり、手術治療が必要となります。
肛門周囲膿瘍は、肛門の回りに膿がたまった状態で、痛みと熱感・発熱を伴います。切開し膿を出してあげる必要があります。その後に痔瘻となることもあり、その場合は手術で治す必要があります。
| 対 象 疾 患 |
肝腫瘍{悪性(肝臓癌、転移性肝癌など)、良性(肝のう胞、肝血管腫など)}
胆道{悪性(胆のう癌、胆管癌)、良性(胆石症、胆管結石症など)}
膵臓{悪性(膵臓癌)、良性(膵のう胞など)}
| 検 査 法 |
腹部超音波検査・CTスキャン・MRI・腹部血管造影・ERCP(内視鏡下胆管膵管造影)など
| 治 療 法 |
○胆管結石
胆 石 : 当院では上腹部の手術歴があったり、高度の癒着が予想される場合を除き、腹腔鏡下胆のう摘出術を施行しています。通常は術後5日目に退院です。
胆管結石 : 可能な限り手術をせず、内視鏡下での胆管結石除去を施行しています。但し、胆石も合併している場合には、引き続き腹腔鏡下胆のう摘出術を施行することもあります。
○肝腫瘍(おもに肝臓癌)
大きさや個数、患者さまの肝機能などを詳しく検査して方針を決定します。
(1) エタノール注入療法
(2) ラジオ波焼却療法
(3) 肝動脈塞栓、抗癌剤注入療法
(4) 肝切除術(部分切除〜拡大肝切除まで)
手術以外の治療法(1)(2)(3)は専門の放射線科医師により施行されます。 (4)肝切除では出血量を抑え安全に手術を行うため、術中超音波検査、マイクロ波凝固装置、超音波メス、超音波凝固切開装置などを使用します。拡大肝切除では術後の肝不全の予防のために術前の門脈塞栓術も導入しています。
○胆管癌、膵臓癌
部位や進行度に応じて拡大肝切除〜膵頭十二指腸切除などを施行します。胆管癌、膵臓癌では近傍の動脈に癌が浸潤すると切除不可能となることがあります。当院では、放射線科医や胆膵内視鏡専門医による迅速な減黄処置(黄疸を改善させるための処置)や、最新のCTスキャンを使った3D血管像の構築により、入院の必要な血管造影検査を省略することで術前待機期間の短縮を目指しています。 切除不可能と判断された場合には、胆管ステント挿入後に外来で抗癌剤治療を施行します。
| 診 療 体 制 |
当院外科は日本乳癌学会より認定施設として認められています。認定施設とは、乳腺疾患の診療について、充分な設備と経験豊富な外科医を有し、毎年多くの乳癌症例を治療していることを意味しています。診療スタッフは乳癌学会より認定された乳腺疾患専門医1名、認定医2名および他の常勤外科医5名がおり、診断と治療について専門医が中心となって行っています。年間の乳癌症例数は約130例です。
| 対 象 症 状 |
しこりがある・乳房が痛む・張る・乳頭が変形した・乳頭から液が出る・乳房の大きさに左右差がある。
| 検 査 法 |-
マンモグラフィー(乳房X線撮影)・超音波・CTスキャン・MRI・細胞診・針生検・(ステレオガイド下・エコーガイド下)マンモトーム生検
| 治 療 法 |
○乳癌の治療
乳癌についてはまず手術を行いますが、手術の方法を大別すると、
・乳房全切除術:乳房を全部切除する(切り取る) ・乳房温存術:乳癌のしこりだけを切除し乳房の大半を残す
最近はなるべく乳房温存術を行う方針で、2007年では手術患者の90%が温存術でした。具体的には、しこりの大きさが3cm前後であれば温存術を試みています。 リンパ節についてはセンチネルリンパ節生検も行っています。しこりが大きい場合は乳房全切除術になりますが、先に抗がん剤による治療を行い、しこりが小さくなれば温存術を行うこともあります。どのような治療方法があるか患者さんによく説明し、相談した上で治療方針を決定しています。
また、美容的な観点から内視鏡を用いた手術や、形成外科医と共に乳房再建術なども行なっています。
手術以外の方法としては、放射線・抗癌剤・ホルモン剤などを用いた治療を必要に応じて組み合わせて行ないます。
○良性疾患(乳癌以外の病気)の治療
良性疾患は特殊な場合を除き、基本的には外来通院で治療します。多くの良性疾患は自然に軽快するため、なるべく手術はしない方針ですが、手術が必要な時でも通院で行います。
○自己検診・乳癌検診
・乳癌は様々な癌の中でも比較的良く治る癌ですが、やはり早期発見が大切です。
・幸い乳房は体の表面にあるので、皆さん自身で異常を発見することができます。
・定期的に自己検診を行うか、年1回の乳癌検診を受けることをお勧めします。
| 対 象 疾 患 |
肺癌・自然気胸・縦隔腫瘍など
| 検 査 法 |
胸部レントゲン写真・気管支内視鏡検査・CT・MRI・シンチグラフィー等を行っています。
| 治 療 法 |
○肺癌の治療
肺癌患者さんに対しては、上記に掲げたような検査を行い、手術適応を決定しています。手術適応の決定には、病変そのものの評価のほか、年齢や呼吸機能などを総合して判断しています。病状によっては、術前あるいは術後に内科的治療(抗癌剤投与や放射線照射など)を組み合わせることもあります。
また、肺の病変は、胃や大腸と違って、内視鏡では確定診断がつけにくいこともよくあります。このような場合は、外科的に病変を切除してその場で病理診断を行い、癌であれば癌としての手術に切り替えるという方法で対応しています。
概ね手術の2-3日前に入院していただき、術後の入院期間は1週間から10日程度です。
○自然気胸の治療
自然気胸に対しては、原則として、(1)再発を繰り返す方 (2)保存的治療で治りの悪い方 (3)左右両方に気胸を起こした方 を手術適応としていますが、個々の患者さんに応じてその都度方針を決定しています。残念ながら手術しても再発しうる疾患ですので、患者さんにはその旨をよく説明してから判断していただくようにしています。、術後の入院期間は3日程度です。
↑クリックするとこれらの疾患についての解説を表示します。
※ 質問がありましたら各ページのメールアドレスまでどうぞ。分かる事だけお答えします。
|