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著者からのメッセージ


 

 『インターネット・セラピーへの招待』
田村毅著 定価2200円+税

 

 

〜著者からのメッセージ〜

 本書は、私の二〇年間の通常の面接による臨床経験と、五年間のインターネット・セラピーの経験をもとに、通常の面接ではなく、電子メールを介した心理療法について説明したものです。
 本書では、私が行っているインターネット上で展開している「癒しのメーリングリスト」と一対一の電子メールによるセラピーについて紹介し、セラピーのコミュニケーション手段として、あえて電子メールを用いることのメリットについて説明します。しかし、ネット依存とネット不安というデメリットもありますので、その心理構造について解説します。
 電子メールを用いたセラピーは、従来のセラピーとどこが異なるのか、インターネット・セラピーで癒されるとはどういうことなのかについても、実際の例を交えて説明します。特に社会構成主義、あるいはナラティヴ・セラピーという枠組みに照らし合わせて考えてみたいと思います。また、実際的なガイドラインとして、インターネット・セラピーのサイトを利用する際の留意点についてもまとめました。

(田村毅)


 
第1章 インターネット・セラピーの世界
 ◇つながる心
 ◇インターネット・セラピーの現状
 ◇私のインターネット・セラピーの形態
 ◇メーリングリスト
 ◇電子メールによる個人セラピー
第2章 インターネットの利点
 ◇簡便性
 ◇匿名性とプライバシー
 ◇日常生活との乖離
 ◇自己開示の容易さ
 ◇社会的弱者への福音
 ◇書くことのメリット
第3章 人間とインターネットの不適切な関係
 ◇ネット不安
 ◇ネット依存
 ◇依存症の特徴
 ◇依存の心理
第4章 メディアを用いたコミュニケーションの特徴
 ◇電話
 ◇郵便
 ◇ファックス
 ◇パソコン
 ◇電子メール
 ◇チャット
 ◇メーリングリスト
 ◇メディア・コミュニケーションと対人関係
第5章 インターネット・セラピーの特徴
 ◇書きことばであること
 ◇キーボードで表現すること
 ◇孤独であるということ
 ◇インターネットの治療関係
 ◇なぜインターネットではたやすく深層が語られてしまうのか
第6章 人間とインターネットの新たな関係性
 ◇モダニズムにおける治療
 ◇ポストモダンのセラピー
 ◇ナラティヴ・セラピー
 ◇セラピーは仮想世界である
 ◇電子メールで「語る」ということ
第7章 インターネット・セラピーへの疑問
 ◇仮想世界の癒しが現実への適応の橋渡しとなるか
 ◇面接なしのセラピー
 ◇診断できない
 ◇「医療」と定義できるか
 ◇心理学モデルと医学モデル
 ◇面接と併用する場合
第8章 実際的なガイドライン
 ◇倫理規定
 ◇インフォームド・コンセント
 ◇サイトの概要
 ◇セラピストの専門性
 ◇正確な情報提供
 ◇セラピーの適応
 ◇秘密保持
 ◇利用者チェック項目

 

*本書で取りあげられている「癒しのメーリングリスト」の活動は、常時募集ではありません。
 募集については青少年健康センターの「癒しのメーリングリスト」のページをご覧下さい。


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